国会のしくみ法案が法律になるまで
法案が法律になるまで
法案が提出されてから法律になるまでの順路は、国会法で決まっています。
この節のことば
- 本会議
- その議院の全議員が集まる会議。中継でよく映る、あの大きな議場です。
- 委員会
- テーマごとに数十人の議員で作る会議。実質的な審議はここで行われます。
- 付託
- 法案をどれかの委員会に割り振り、審査を任せることです。
- 閣法
- 内閣が提出する法案。
- 議員立法(衆法・参法)
- 議員が提出する法案。衆議院議員が出すと衆法、参議院議員が出すと参法と呼ばれます。
- 会期
- 国会が開かれている期間。会期が終わると、審議の途中だった法案は原則そこで打ち切りになります(くわしくは審議日程のページ)。
法案の提出内閣が出すと閣法・議員が出すと衆法/参法
委員会に付託内閣・法務・予算など、テーマごとの委員会に審査を割り振る (委員会の一覧へ)。 どの委員会にするかは議院運営委員会で協議し、形式上は議長が決める。 重要とされた法案は、先に本会議で趣旨説明を聴いてから付託される
委員会で審査・採決趣旨説明 → 質疑 → 討論 → 採決。いつ開き、質疑に何時間使うかは、その委員会の理事会が決める
本会議で採決その議院の全議員で可否を決める。本会議の日程は議院運営委員会が協議する
可決したら
もう一方の議院へ多くは衆議院→参議院の順(参法など参議院に先に出た法案は逆)。付託 → 委員会 → 本会議の同じ流れ
両院で可決すると
成立
止まる理由と行き先は審議日程はどう決まるかへ。 また閣法の多くは、この順路の手前で与党内の審査(事前審査・明文の規定のない慣行)を経ています。 与党の議員は提出前に中身を審査しているため、委員会の質疑時間は野党側に多く配分されるのが通例です (国会の前に決まっているものへ)。
出典: 国会法56条(発議の人数要件は1項・委員会への付託は2項)。
第221回国会ではこうだった — 提出から成立まで
第221回国会で議員が提出した法案は59件。 成立は14件、否決は3件で、42件は採決されないまま会期が終わりました。
内閣提出の法案(閣法)
提出64件衆院で採決64件成立64件
議員提出の法案(衆法・参法)
提出59件衆院で採決17件成立14件
過去25年の通算でも、採決に至った議員立法の約6割は全会一致で可決されています。 賛否の分かれる法案は、否決されるのではなく、採決に至らないのが通常の運びです。 ニュースに映るのは採決なので、この差は中継では見えません。
出典: 衆参の議案情報(第221回)。「衆院で採決」=衆議院本会議で可否が決まったもの(可決・修正・否決)。 継続審査・未了、参議院から衆議院に送付されなかった参法は「採決に至らなかった」に含まれます。