国会のしくみ採決のしくみ
採決のしくみ
本会議での投票(表決)には複数の方法があり、議員ごとの賛否が記録に残るかどうかが分かれます。
この節のことば
- 表決
- 本会議での投票のこと。方法によって、議員ごとの賛否が記録に残るものと残らないものがあります。
- 党議拘束
- 採決の前に会派・政党として賛否を決め、所属議員が一致して投票する通例。明文の規定はない慣行です。
- 全会一致
- 反対した会派がひとつもなかった採決。票の数ではなく会派の数で数えるため、小さな会派がひとつ反対するだけで全会一致ではなくなります。
第221回国会ではこうだった — 賛成・反対が割れた採決の割合
横軸は召集年(2001〜2026年・採決30件以上の国会)。棒の上の数字=第221回国会と、期間中最大の国会の値。 2020〜24年は感染対策のため起立採決となり、票の記録(赤茶の棒)がありません。 棒にカーソルを合わせる(長押しする)と詳しい数字が出ます。
薄い棒(会派の数で数えた「割れ」)は第221回国会が25年で最も高いのに、 濃い棒(反対票の重さ)は過去より低い水準にとどまります。 第221回国会の「割れ」の高さの実体は、対立の拡大ではなく、少数会派による継続的な反対です (「全会一致」が会派の数で数えられることの帰結です)。
出典: 参議院の議案情報(採決態様)と本会議投票結果(押しボタン式・記名投票)。法律案のみ・採決30件以上の回次を比較。 この読みは「最も反対した1会派を除いて数え直しても成り立つか」の検証を通した形で書いています(最大の1会派を除くと、 割れた採決の割合は65%まで下がります)。
第221回国会ではこうだった — 会派ごとの反対率の幅
参議院・第221回国会・賛否記録のある法律案(各会派 約79件)に占める反対の割合。 与党側の会派(自民・維新)は含みません(参考: いずれも反対1%)。 反対率の高い・低いは各会派の路線の違いであって、良し悪しの序列ではありません。
反対率は会派によって14%から89%まで開きがあります (本文の2つの率は「議席数が最大の野党会派」「反対率が最も高い会派」という機械的な基準で選んでいます)。 「野党は反対ばかり」も「野党は何でも通す」も、どの会派を見るかで正反対になります。 各会派がどの法案に賛成・反対したかは会派のはたらきへ。
反対率89%は、票数記録のある全回次(2001年〜・採決30件以上)× 全会派(採決参加30件以上)の反対率を総当たりで比較した中で最も高い値です(2位は第155回国会・2002年の日本共産党 83%)。